膝や腰の痛みは足元から!若い世代に増えるアーチ低下の落とし穴
こんにちは、昭和町・文の里でパーソナルトレーニングとスポーツマッサージ・整体をおこなう山下です。
最近若い世代の膝や腰の痛みが増えているというご相談をよく受けます。
前回のブログでも少し膝について書きましたが今回はもっと踏み込んだ内容にしています。
スポーツ障害?成長痛?――実はその原因が「足のアーチ(=土踏まず)」にあることをご存じですか?
足のアーチが崩れると、膝や腰にまで影響が出る。
その結果、走るのが遅くなったりつまずきやすくなったり怪我を繰り返す悪循環に。
特に最近は小中学生や高校生といった若年層でも「偏平足」「外反母趾」などが増えている傾向にあります。
・本記事では、なぜ足のアーチが大切なのか?
・どうすれば防げるのか?
・最新の研究と現場の声を交えてわかりやすく解説します。
目次
- ○ ✅足のアーチとは?――土踏まずの役割
- ○ ✅アーチが崩れるとどうなる?――偏平足・外反母趾の原因に
- ○ ✅なぜ若い人にアーチ低下が増えているのか?
- ○ ✅アーチが崩れるとスポーツパフォーマンスも低下!
- ○ ✅アーチ低下のセルフチェック方法
- ○ ✅昭和町・文の里エリアでできるアーチ改善法
- ○ ✅当院でできるサポート
- ○ ✅まとめ:若い世代こそ「足元から」整えよう!
- ○ 📍昭和町・文の里エリアでお困りの方へ
✅足のアーチとは?――土踏まずの役割
人の足裏には3つのアーチ(縦2本・横1本)があり、体を支える「クッション」のような役割をしています。
※↑イラストの赤線2本と青線1本がそれに当たります。
とくに重要なのが**内側縦アーチ(土踏まず)**です。
このアーチがあるおかげで…
地面からの衝撃を吸収
正しい歩行・走行をサポート
バランスを保つ
といった機能が働きます。
✅アーチが崩れるとどうなる?――偏平足・外反母趾の原因に
アーチが崩れると「偏平足」や「外反母趾」といったトラブルが起こりやすくなります。
さらに…
膝への負担が増える(膝痛・X脚O脚)
骨盤のバランスが崩れ腰痛に
姿勢の悪化・猫背につながる
という“負の連鎖”が起こるのです。
🔍実際にあったケース
中学2年生の女子生徒。
部活でバスケットボールをしていて、「ジャンプの着地で膝が痛む」と来院されました。
体をチェックすると足のアーチが崩れていて偏平足でした。
過緊張している部位の施術と足指~全身のトレーニングを指導したところ、
約1ヶ月で膝の痛みが軽減しました。
その後3か月トレーニングを続けた結果膝の痛みは完治しました。
✅なぜ若い人にアーチ低下が増えているのか?
原因は、ズバリ「運動不足と生活環境の変化」です。
🚶♀️昔と今の違い
項目 昔(20~30年前) 今(現代)
遊び 外で走る・飛ぶ 室内でゲームや動画
靴 素足・足袋・薄いスニーカー クッションの強いシューズ
運動 登下校・野外活動 送迎・座る時間が長い
現代の子どもたちは足の裏で「地面を感じる」機会が減っています。
これが足の筋肉(とくに足底筋群・後脛骨筋)の発達を妨げ、アーチ形成に影響を与えているのです。
✅アーチが崩れるとスポーツパフォーマンスも低下!
最近の研究では偏平足の子どもは、そうでない子と比べて50m走や立ち幅跳びの記録が劣ることが報告されています(※注1)。
つまりアーチの崩れがスポーツパフォーマンスの低下にも直結しているのです。
将来、部活動や受験、就職活動で身体機能が問われる場面も増える中
「小さいころの足の使い方」が一生を左右すると言っても過言ではありません。
✅アーチ低下のセルフチェック方法
以下の項目に当てはまる方はアーチの低下が疑われます👇
✅靴底の内側がすり減る
✅土踏まずがほぼない
✅指がうまく動かない(グー・チョキ・パーができない)
✅歩くとすぐ疲れる
✅かかとの骨が外側に傾いている
→ 1つでも当てはまれば、早めに対策を!
✅昭和町・文の里エリアでできるアーチ改善法
家庭でできる簡単トレーニングを紹介します!
🧘♂️タオルギャザー
タオルを床に敷き、足の指でたぐり寄せる。
→ 足裏筋の強化・アーチの引き上げ効果
※気をつけたいのが足の指だけで引き寄せるイメージでやりましょう。足裏全体でたぐり寄せると足の指のトレーニングになりにくいので!
🦶足指じゃんけん
グー・チョキ・パーの動きを毎日行う。
→ 神経と筋肉の協調性アップ
🏃♂️裸足での遊び(安全な場所で)
芝生や砂場を利用して裸足で走る・歩く。
→ 足裏センサーを鍛え、自然なアーチ形成をサポート
✅当院でできるサポート
当院では以下のような対応を行っています。
・足のアーチ評価
・骨盤・膝のバランス調整
・姿勢・歩き方のトレーニング指導
・自宅でできるセルフケアの提案
・凸凹のサーフェスやクッション性の高いマットで測定のセンサーを刺激する
↓当院では足裏の機能を上げるため下記の道具などを組み合わせて使います
アダブベース
airex
上記の道具はパーソナルトレーニングに来る方(7歳~88歳)の足のコンディショニングでも使っています。
人間本来の足の機能を獲得したければ究極、山道を素足で生活していれば足の機能は向上します(笑)
ただ現実的ではないのでこういった道具で効率的に足の機能を上げています!
✅まとめ:若い世代こそ「足元から」整えよう!
膝や腰の痛みスポーツでのパフォーマンス低下
その原因は足元**つまり「アーチの低下」**にあるかもしれません。
現代の若者ほど生活環境が変わり足への刺激が減っています。
それを放置すると大人になってからも身体トラブルに悩まされる可能性があります。
まずは今日から「足元」に目を向けてみましょう。
☑ 運動を日常に
☑ 正しい靴選びを
☑ 早期ケアも大切です!
📍昭和町・文の里エリアでお困りの方へ
当院ではアーチ低下や外反母趾、足のバランスからくる膝・腰の不調まで幅広く対応しています。
「最近よくつまずく」「部活でケガが多い」など、ちょっとした違和感でもぜひご相談ください😊
大阪でパーソナルトレーナーをお探しの方はお問い合わせください。
山下 章雄
お問い合わせは以下よりお待ちしております。
☎090-5575-1897
※業者様の営業電話はトレーニングや施術の妨げになりますのでご遠慮ください。
営業時間 平日 9:00 ~ 18:00 土日祝 10:00 ~ 17:00
※休みは不定休です。
※夕方以降のご予約はすぐに埋まるのでお早目の時間帯でお取りいただけると助かります。
住所:大阪府大阪市阿倍野区文の里2-11-19
HP:https://akio-yamashita.com/
山下章雄Instagram
※参考文献
(注1)Yaguchi et al. "Flatfoot and motor performance in children" Journal of Physical Therapy Science, 2015
(注2)Kurokawa et al. "Effect of foot muscle training on medial longitudinal arch height and balance" J. Biomechanics, 2019